第二十五話 認知機能維持を目的とした活動
朝夕の寒気が身にしみる時節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
風邪やインフルエンザが流行ってくる季節ですね。
私も日ごろから手洗い、うがいを念入りにしています。
前回までは季節行事のご紹介をたくさんご紹介させていただきましたが、
今回は当所での日々の活動の様子を以下にご紹介させていただきます。
① 班対抗しりとり
目的:各々の役割を持って遂行し、達成感を感じる
内容:3つの班に分かれて座り、班の中で文字を書く人、言葉を想起する人、セロハンテープを切る人、紙をつなげていく人など、それぞれ役割を分担する。開始の合図と同時に1枚の紙に1つ単語を書いて言葉をつなげていく。最終的にたくさん言葉がでて一番紙が長く連なっていた班が勝利となる。
② 季節のしりとり
目的:現在の季節に関する言葉の想起
内容:一人づつ順に季節に関係している単語のみ思い出して言葉をつなげていく。
③ 手作りビンゴ
目的:数字の想起
内容:1から60までの数字を自由に書き込む。
④絵合わせゲーム
目的:短期記憶の保持、再生
内容:1人づつ順に2枚めくって同じ絵を当てる。順番が回ってくる間、何番に何の絵が描かれていたか覚えておく。
⑤数字塗り
目的:注意の集中、持続、転換
内容:ある特定の数字を見つけて、決められた色で升目を塗り進めていくと果物などの絵が浮き上がってくる。
何の絵が描かれていたかを当てる。
この他にも数種の認知機能に働きかける活動を積極的に実施しています。
上記のような活動を、ある日は班対抗で競争心を高めてより集中力を発揮する場に設定したり、
今日もデイケアに来てよかった、楽しかったという情緒面を意識して穏やかに行う場に設定したりと、
その日来所されるメンバーさんの疾患、症状に合わせて提供しています。
地域で悩まれている認知症介護者様、認知症患者様家族様、デイケア利用をご検討の方等おられましたら
お気軽に当所に見学にお越しください。